SkinEthic Labotories

歯科材料試験

再生組織モデル


試験製品


  • 粘着性ゲル
  •  15 µl と30 µl
  • 曝露時間:1時間、3時間、24時間


目的


この試験は、再生ヒト口腔上皮を用いて、義歯の固定クリームの毒性を計測するために行なわれた。


プロトコール


3個のin vitro再生ヒト口腔上皮組織(サイズ0.5cm²) に、局所的に、15µl、または、30µlの試験剤を1時間、3時間、24時間投与する。ネガティブコントロール(未処置組織)とポジティブコントロール (SDS 0.5%処置組織) は、同時進行する。
2個の組織は、細胞生存性(MTT試験)を評価し、他の1個の組織は、組織学分析のために、10%緩衝フォルマリン溶液で固定し、パラフィンに包埋する。

試験手順の詳細


試験方法



  • 15 µl と30 µlの試験製品を9個の再生口腔上皮組織の表面に塗布する。
  • 9個の未処置組織も同時進行する。
  • 全組織は、37度、5% CO2で、それぞれ1時間、3時間、24時間培養する。


細胞生存性の評価


培養期間の終了時、各試験製品、または、コントロールにつき、2個の組織を洗浄し、300 µl の0.5 mg/ml MTT溶液に移す。37度、5% CO2で3 時間培養後、組織を1.5 ml のイソプロパノール溶液に移す。フォルマザン抽出は、室温にて、最低1.5時間行なう。200µlの抽出液の吸光度(OD)を570 nmで測定する (レファランスフィルター:690 nm)。
結果は、ネガティブコントロールと比較した生存性の%として表わされる (2個の組織の平均 +/- SD):
生存性%=[OD (570nm-690nm) 試験物質 / OD (570nm-690nm) ネガティブコントロール)] x 100


組織学


培養期間の終了時に、各試験製品、または、コントロールにつき、1個の組織を10%緩衝フォルマリン溶液で固定し、パラフィンに包埋する。4ミクロン垂直切片をヘマトキシリン/エオジンで染色し、顕微鏡下で写真を取る。
 
* 組織-病理学的解釈:
ネガティブコントロール組織:上皮組織は一定の厚さを持ち (内部コントロール切片と一致する)、 最終分化細胞を欠き、規則正しく堅く締まった形でなければならない。細胞は、多数のデスモソームによって他と結びついている。

ポジティブコントロール組織:上皮組織の上細胞層の殆んどは、崩壊していなければならない。また、残存する基底細胞は、ポリカルボネートの基台にゆるく付着している。


結果


I. 細胞生存性



試験製品 ネガティブコントロールと比較した生存性の%
(2個の組織の平均+/- SD)
 時間時間時間
ネガティブコントロール (Non treated 未処置)100% +/- 0.35100% +/- 7.76100%
15 µl104.86% +/- 4.9697.90% +/- 3.2797.32% +/- 22.91
30 µl103.21% +/- 2.34102.74% +/- 2.51104.95% +/- 7.15


II. 組織学


時間時間時間
 
 
 
未処置コントロール未処置コントロール未処置コントロール
 
 
 
15 µl15 µl15 µl
 
 
 
30 µl30 µl30 µl



参考文献


Differential release of pro-inflammatory mediators by a model of oral mucosa after challenge by oral health products and other compounds. A. Chruchley. 2nd International SkinEthic Workshop 'In vitro Reconstituted Human Tissue Models in Applied Pharmacology and Toxicology Testing', Nice, France, October 2003.


Three dimensional constructs of the human oral mucosa and the gingival epithelium for in vitro toxicology.
B. Vande Vannet. 2nd International SkinEthic Workshop 'In vitro Reconstituted Human Tissue Models in Applied Pharmacology and Toxicology Testing', Nice, France, October 2003.


Toxicity of soldered and laser welded archwires in threedimensional cell cultures.
B. Vande Vannet, J.L. Hanssens, H. Wehrbein. European J. of Ortodontics, 25, 5, p.565, 2003.


Toxicity of used orthodontic archwires in three-dimensional cell cultures.
N. Mohebbian, B. Vande Vannet, H. Wehrbein. Presented at the 77th European Orthodontic Society Congress, Ghent, Belgium, June 2002.


Release of prostaglandin E2, IL-6 and IL-8 from human oral epithelial culture models after exposure to compounds of dental materials.
G. Schmalz, H. Schweikl, K.A Hiller. European Journal of Oral Sciences, 108, p. 442-448, 2000.